「Homeは、地図の上にある場所ではなく、自分で築くもの」
はじめまして。Bliss SeedのFounderであり、二人の娘の母である関澤美育です。
子どもの頃に抱いていた「誰かの役に立つことをしたい」という純粋な気持ち。それは、大学を卒業し、忙しく働き、遊んでいるうちに、いつしか忘れてしまっていました。「生活の安定より優先してまで、やりたいことなの?」という、自分を疑う気持ちもあったのだと思います。
10年前に結婚を機にシカゴへ引っ越した時のこと。言葉と文化の厚い壁にぶつかり、会話の輪に入っていけない。親しい関係が作れない。そんな孤独の中で、なんとか「私はここにいるよ!いてもいなくてもいい存在じゃないよ」と、会話の中ではただ必死にうなずいていました。
「こんなことがしたい」「あんなことがしたい」と夢いっぱいだったはずの自分が、とにかく社会とつながっている実感がほしくて、「これだったらできるかな」という基準で仕事を探すように。アメリカでも「ちゃんとした会社員」として働いているという自負で、なんとか自分を肯定していたのです。
育休の終わりが近づいたある夜、「子どもたちが大人になるのが楽しみな世界を創りたい」というビジョンがふと心に湧き上がりました。それが、Bliss Seedのビジョンプロジェクトである『Dream Sprout』の原点です。
でも、「自分のやりたいことは、仕事も子育ても『ちゃんと』やった上で」と、無意識にハードルを上げていた私。細々と始めたライフキャリアインタビューの配信活動も、日々の忙しさにすり減り、しばらくすると燃え尽きてしまいました。
しかし、次女の誕生をきっかけに、再び強い気持ちが芽生えました。「何か自分のやりたいことを形にしたい」そう思い、出産前後にコーチングの資格を取ったり、復職後にキャリア開発の講座を受けたりしたものの……現実は甘くありませんでした。
家族と過ごす時間は絶対に減らしたくないし、フルタイムの仕事もある。やりたいことに割ける時間は決して多くなく、体力的にも疲れ切って、自分を律し続けることはできませんでした。
「Dream Sproutのミッションとして『大人を楽しむ』と掲げている自分が、そもそも楽しめていないじゃないか」
「なんて意志が弱いんだろう。本当はそこまでやりたいことじゃないのかも」
そんな自分への落胆や不信感がどんどん強まる一方で、もう一つの疑問も膨らんでいきました。「『ちゃんとしたお仕事をしている』——そんな外向きの理由だけで、限られた一日の大半を使ってしまっていいの?」と。
当時の職場は素敵な同僚に恵まれ、フレキシブルで働きやすくて……いいところだけを見て続けていくことは、十分にできました。
でも、もう自分に「できそうなこと」の中から探すのではなく、本当に「やりたいこと」を形にしたい。限られた人生を、最大限自分の喜びを感じることに時間を使っていこう。それが私の出した結論でした。
退職を決め、ずっと先延ばしになっていたCCSP(米国NCDA認定キャリアサービスプロバイダー)の資格を取得。大人向けのライフキャリアトランジションコーチとしての活動と、子どもたちのキャリア選択をより自分らしいものにしていくためのビジョンプロジェクト。ようやく、この2つの形にたどり着きました。
Bliss Seedのメソッドは、かつての私のように、日々の忙しさや「ちゃんとした大人」の枠組みを優先するあまり、自分のやりたいことには目を向けられていなかったり、忘れてしまっていたりする女性たちのためのものです。
まずは私たちが「自分の大人ライフを心から楽しむ姿」を、子どもたちに見せていきませんか?